ELホーム(株式会社RT)は「これからの家づくりとゆとりある暮らしのお⼿伝いをする」をミッションに、30プラン以上から選べるセミオーダー式ローコスト住宅を提案している⼯務店です。今回、施⼯管理+αを導⼊した背景、導⼊後の効果などについて代表取締役の⼗河社⻑にお話を伺いました。
<この記事の要約>
導入前の課題
・施工管理がすべてアナログで、パートナー業者とのコミュニケーション工数が大きかった。
・図⾯の最新版管理に⼿間がかかっていた。
導⼊の決め⼿
・最低限の機能のシステムではあるが、初めて施⼯管理をデジタル化するには、導⼊しやすいコスト感と操作性
・担当営業とのコミュニケーションがスムーズ
導⼊後の効果・メリット
・コミュニケーション⼯数の⼤幅削減(電話連絡、打ち合わせ回数の削減)
・機能⾯の改善要望をすぐに対応してもらえるスピード感
・都合のいいタイミングですぐに打ち合わせが可能
・コロナ感染対策(遠隔でもパートナー業者とコミュニケーションが可能)
導⼊前の課題
ーー最初に、施⼯管理+α(株式会社ブレイブ)を知ったきっかけを教えてください。
⼗河様:弊社が⽴ち上げから約3年ほど経ちますが、初受注以後、2棟⽬、3棟⽬の契約を取っていく中でいろんな業者さんと付き合い始め、現場管理がすごく煩雑になっていました。
それまではタスクの進捗はエクセルで管理し、連絡はLINEと電話・メールだったんですね。ただ、そろそろ限界だなと感じていた頃に、知り合いの⽔道屋さんにブレイブさんを紹介していただきました。同じタイミングで、競合サービス2社ともコンタクトを始めていて、いずれかのツールを導⼊しようというのは決めていました。
ーーITツール導⼊以前はどのような課題感があったのでしょうか?
⼗河様:例えば図⾯のリバイスが発⽣する度にバージョンが変わって、⽔道屋さん、ガス屋さん、電気屋さん、⼤⼯さんが持っている図⾯全部がバージョンが違うということが起きていました。その結果、整合性が取れなくなり現場でミスが発⽣します。
サービス選定と導⼊の経緯
ーー導⼊の決め⼿は何だったのでしょうか?
⼗河様:決め⼿はプライスもさることながら、何かあったときにすぐに駆けつけてくれる所ですか ね。もともとコンタクトした2社とブレイブさんの合計3社で検討していましたが、ブレイブさんはそ の中でもフットワークが⾮常に軽いです。「相談談したい」と⾔えば「明⽇⾏きますよ」という感じ です。
ーーシステムの機能⾯の差はいかがでしたか?
⼗河様:弊社の場合、⼤⼿の施⼯管理クラウドサービスに含まれるようなフル機能までは必要ではあ りません。⼯程管理、チャット機能、ファイルの保存・共有が最低限あれば⼗分でした。
ーー導⼊直後にハードルとなるものはありませんでしたか?ツール操作に慣れない⽅もいたと思いま す。
⼗河様:導⼊した時にちょうどコロナ感染者数が増えていたタイミングで、全員集めての説明会開催 ができず、つまずきかけました。きちんと覚えてもらえるかやや不安でしたね。そこで、当⽇来れな かった⼈や使い⽅がわからない年配の⽅向けには、ブレイブの込宮さんが直接現場に来てレクチャー を実施してくれました。1回教えれば職⼈も覚えます。24業者のうちの半分ぐらいはそれで解決でき ました。 さらに、説明会に参加していた⼤⼯さん達がインフルエンサーになって「現場でこういうのができる よとか」「これは便利ですよ」と休憩中に広めてくれました。この2つのおかげで、最初のつまずき は改善されましたね。運⽤ルールさえまとめれば、専⾨知識がなくても感覚的に使えるツールです。
導⼊後の効果・メリット
ーー施⼯管理+αの導⼊後に実感している効果を教えてください。
⼗河様:まさに今朝も現地で⼤⼯さんと話していたのですが、昨⽇⾬が降ったから⼯程を変更しないといけな くなり、スマホで施⼯管理+αを起動して、その場で⾏程を組み替えて「ここが変わってるから気を つけて」とチャットで関係者に指⽰を出しました。今までなら事務所に帰って作業していたわけです。
ーー劇的に仕事のスピードも速くなったということですね。
⼗河様:そうですね。その場ですぐに対応できるので、作業の抜け漏れも減りました。事務所に帰っ てから何かしようとすると、帰るまでに電話が⼊ったりして、ついつい忘れてしまいがちです。今は メモを取らなくなりましたね。携帯電話から操作するだけで作業が完了できます。
ーートラブルや突発的な対応も減りましたか?
⼗河様:段違いで減りましたね。基本的には着⼯する前までがすごく忙しいだけで、着⼯した後で 「⼿配が終わってない」「◯◯するのを忘れていた」「物が届いてない」などは無くなりました。す べて可視化ができているからですね。
ーーツールを導⼊したことは、コロナウイルスの感染対策にも効果が出ていると思いますか?
⼗河様:この1、2ヶ⽉で、知り合いが感染したという話が少しずつ増えてきています。品質にばらつ きが出てしまわないように、弊社では1カテゴリーで1事業者しかパートナー会社を持たないようにし ています。つまり、関係者誰かが感染すると、現場が⽌まってしまうんですよね。そのため、お互い 距離を置いて、事務所や現場での無駄な打ち合わせは極⼒減らしました。お互いの時間を奪い合うこ とも無くなります。打ち合わせした内容も全部、施⼯管理+α上にアップして、全員で共有できてい ます。
導⼊直後のネック、デメリット
ーー導⼊後に感じたギャップやデメリットはありませんでしたか?
⼗河様:実は最初の3ヶ⽉ぐらいは、導⼊しない⽅がよかったんじゃないかと思っていました。単純にExcelがWebに変わったぐらいにしか感じていなかったんです。当時は使い⽅もわかっていなかったし、運⽤ルールも徹底できていませんでした。フォルダ分けルールやタスク管理ができれば後は仕組みにのせるだけで⼿間が省けます。着⼯した後はもう施⼯管理+αの中で全部現場とやりとりできています。
ーーシステムの安定性やバグ対応などは問題なかったでしょうか?
⼗河様:導⼊した当初は、時々システムに不具合がありました。ただ、その都度、要望を出して解決してもらっています。その中でも物理的にできないことはあって、正直にできないと⾔っていただいています。その分、低コストで使わせてもらっているわけなので。他社の施⼯管理サービスを使っている別の業者さんは、当初は嫌な顔をしていましたね。ツールの種類が増えるのは嫌だとか、他社ツールならここまでできるとか、⾔ってくるわけです。もうちょっと棟数が増えたら⾼い⾦額を投資することもできますが、現状は今の機能で⼗分対応できると思っています。
導⼊検討している企業におすすめしたいポイント
ーーこれから事業を拡⼤していく⼯務店向けに施⼯管理+αのおすすめポイントを教えてください
⼗河様:私も半年前までは、従業員スタッフがいる上にITツールを⼊れるコストが納得できていませ んでした。
ところが、会社がある程度の規模感になってきて、棟数が増えてくると、やっぱりミスが 出てくる。そこを⼈間の⼒だけでカバーさせると疲弊していくと、⻑続きはしません。仕組みを⼊れて解決してあげることで、現場もミスがなくなり、スタッフも疲弊せず効率よく仕事ができるように なります。
とはいえ、費⽤対効果もありますので、ブレイクイーブンのポイントを⾒極めながら、導⼊を決めた ⽅がいいと思います。最初の1棟⽬からシステムを導⼊することはないんですけど、3棟、4棟になっ たら⼊れるなど、私は決めていました。
施⼯管理+αは⼩さな会社にも易しいプライスになっている のでその点はおすすめです。 ツールを導⼊することで、会社としてのレベルアップの時間軸を短くしてくれました。スタートアッ プの会社からしてみたら費⽤は安くはありませんが、成⻑するスピードの時間を買え、レベルアップ できます。込宮さんのサポートもとても⼼強いです。⼩さな疑問でも必ず話して解決をしてくれま す。ほったらかしにはならないですし、⾯倒⾒てもらってとても助かっています。
ーーありがとうございました。